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ノベルゲーム制作術 「あいはらまひろが大切にしていること」(前編)


 こんにちは、あいはらまひろです。
 このブログでは初投稿になります、どうぞよろしくお願いします。

 さてさて最近Twitterなどを見ていると、技術共有といった文字を見るようになりました。
 特に個人で創作活動などをしていると、1人の力では限界もあります。
 これはとてもいい流れです。

 というわけで。
 お役に立てるかわかりませんが、僕がノベルゲームの制作で大切にしいることについて、書いてみることにしました。

 ※なお今回は「ノベルゲーム」を広義のジャンル(選択肢あるなし等に関わらず)として表記しています。

(1)読みやすさ(=可読性)

 読んでもらってこその物語。
 でも、せっかく面白い作品を作っても「字が小さすぎて、読めないっ!」では、プレイヤーと作者の双方とって悲劇です。

 ディスプレイという光の粒を見ているだけでも疲れるのに、さらに流れていく文字を目で追うのですから、疲れて当然。

 僕自身、体質的に目が疲れやすいので、どうしても文字表示の小さい作品は敬遠しがちです。
 そういうこともあって、僕は次の4つを気をつけて制作しています。

 ① 文字サイズは大きめ(26px~)
 ② 1行文字数は少なめ(25文字)
 ③ 行間はルビも考え、文字サイズの半分以上(15-18px)
 ④ 左右余白はなるべく均等、上下余白は多めに

 余談ですがNScirpterのスクリプトだとこんな感じです。

 setwindow 45,45,25,11,29,29,-1,18,0,0,1,#bbbbbb,0,0,800,600

 ※ウィンドウサイズ800×600、x45,y45、25文字、11行、文字29px、字間-1px、行間18pxという設定。
 ※NScirpter使いな方はぜひ試してみてください。


(2)声にだしてチェック!

 僕は、ある程度シナリオが書きあがったら、音読しています。
 地の文だけではありません。女の子セリフも、気持ちをこめて読みます。
 相当あやしい人ですし、不気味ですが……途中で我にかえってはいけません。
 すべては作品のためです。
 これをすることで、以下のことに気づけます。


 ① 誤字脱字

 黙読は、文字を塊でとらえてしまい、脳の補完機能が大活躍。
 平気で誤字脱字をスルーしてくれます! 脳って素敵。

 音読は1文字1文字を確認しながらになり、黙読よりも遅い速度で読むことになります。
 もちろん高確率で誤字脱字も発見できます。それでも誤字脱字はやらかしますけどね……。


 ②不自然なセリフ

 音を耳から聞くことで、いろいろな違和感に気づきやすくなります。
 セリフをアテレコすることで、キャラクターごとの語尾や口調の間違い、そのキャラクターにはふさわしくない言葉遣いなんかにも気づけます。

 性別や立場、年齢に応じた話し方を考えるときにも、感情移入してセリフを言うことでいいセリフまわしが見えてくることもあります。演技力は不要です。でも、くれぐれも周囲の迷惑にならぬように。


 ③説明的なセリフ

 そもそもセリフは、説明的なものです。
 それを説明っぽく感じさせない自然な言葉遣いへ変換するのが腕のみせどころ。
 読むと不自然さが際立つので、おすすめです。


 ④地の文

 書いている時には気づかない、妙な文章に気づきます。
 例えば、極端な例ですが、
 

僕が教室にはいっていくと、僕の友人たちが妙な視線で僕を出迎えた。
なにがあったのかと僕が訊ねても、僕の問いに友人たちは答えない。


 読んでみると「僕僕僕僕僕ってしつこい!」ってなりますよね。
 耳で聴いてみて気づく違和感って、意外とあるものです。

 その他、説明不足・説明過多・矛盾した表現に気づくこともあります。


(3)シンプルな文章

 つい文章を長くしがちなので、一文一義、または一文二義くらいを心掛けています。
 つまり、1つの文章は1つか2つの意味で終わらせるということ。
 もっと簡単に言うと、なるべく早く「。」を打つ。

 たとえば、こんな文とか。

 遅刻しそうになって家を飛び出し全速力で駆けていくと、道のはるか向こうにのんびり歩く幼なじみの背中が見えてきたので、せっかくだから追い抜いてやろうと速度をあげることにした。
 ↓
 せめて「、」の場所で3つに分ける。

 もし長い文章になってしまっても、単純な文章の連結になるようにしています。
 これは読み手にとって理解しやすいという利点と、もうひとつ。
 ノベルゲームの構造的にも、その方がいいと思うのです。

 ノベルゲームは
 『一定の速度で左から右へと表示されていく1~2行のテキストを目で追いかけて読む』
 という特異な構造をしています。

 つまり一度に表示される文章量は少ないうえに、表示されたテキストはすぐにログへ格納されてしまうので、どうしても段落が細切れになってしまうのです。
 
 もちろん、そのおかげでテンポよく読めるし、理解しやすいという利点もあります。
 ですが、やはり前後の段落を意識した複雑な構造のテキストには不向きです。

 
 とはいうものの。

 自分が表現したい文章の在り方。
 これこそ優先させるべき部分であることは間違いありません。

 まずは自分の文章ありき。
 少しばかり複雑でも、難解でも、書きたい文章を書くのが大事です。
 信念を曲げてまでやることでもありません。
 読みにくいのに面白い文章というのも、ありますから。

 このへんのさじ加減は、解がない問いです。
 きっと、それぞれが解を求める先に作者の個性が出てくるのでしょうね。

 後編は、物語の終わらせ方、結末、おまけ要素などについて書いてみたいと思います。

後編へつづく
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