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「たまゆらの夜」のレビュー&感想【義弓くー】

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みなさん、こんにちは。ショート100の人、義弓くーです。
メンバー作品紹介ということで、今回はこちらの作品をプレイ致しましたのでご紹介を!

タイトル:「たまゆらの夜」
制作  :アクアポラリス
ショート100メンバー_アクアポラリスさんの作品です

☆作品のDLはこちら☆


■どんなお話?

主人公の大学生の青年(秋月 響)は自分以外の人間が全て消え、すべての時間が止まってしまった世界に迷い込みます。
人と関わるのを嫌う青年にとってそれは理想の世界であり、それを受け入れます。しかし、そんな世界で彼は、その世界を作り出した神様を名乗る少女(玉響姫_タマ)と出会い――。

■良かった所

☆シナリオ
この作品、おそらく多くの人は序盤の状況説明を受けた後に、物語の最終目的地を想像できると思います。言ってしまえば、「主人公の成長&ヒロインの決断」の物語です。……ですが、その結果に至るまでの過程がコミカル&時にはシリアスに描かれており、それがプレイヤーの心を楽しませ、揺さぶります。
ヒロインは神様ですが、無邪気な女の子として描かれているので、斜に構えた捻くれ主人公をいい感じに振り回すのもまた面白かったです。

また、最終的にはプレイヤーが思い描き望んだ結末へとたどり着くでしょう。そして、主人公の後日談があります。……がその後のエンドロールで「ちょこっと裏切る」のは、見事に私は一本取られました。
「そう上手くは行かないか~」と。でも、現実という土俵にちゃんと主人公を戻す意味で良い裏切りだと思います。
詳細は是非プレイしてみてくださいませ。

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☆演出
・雰囲気づくりに対する演出が抜群に良かったです
とにかく「神様の力によって、人が消え、時が止まった世界」という神秘的な世界を静かなBGMやフワッとしたOPムービーなどで、プレイヤーに上手く伝えてきます。

・物語舞台の多様性とギャップ
また、住宅地や神社・森など、人工的だったり神秘的、自然的な舞台を行き来するのも緩急が付いており良かったです。不思議な世界をいろんな角度から見せてくれます。
また、神様であるタマが洋服店に行ったり、学校に行ってみたりなど神様らしからぬ興味や行動をとる所もギャップがあり静かな世界ではあるけれど、どこか温かみや楽しさがありよかったですね。
個人的には、いわゆる「クソダサTシャツ」の件がお気に入りです。

↓これが、例の問題のTシャツです。独特なセンスをお持ちです
たまゆら1


・細かい所にも手を加えてある点
メニュー画面やセーブ・ロード画面及び使用フォントもデフォルトのものでななく、この物語用に設定しているのはグッドです。ただ、できればゲームの起動アイコンもこだわってオリジナルのものにすれば尚良しかなと思いました。(プレイヤーが一番最初に目にする部分なので)

また、台詞等のクリック事に改行処理がなされており、読みやすかったです。次の文章の出現位置が目で追いやすかったです。
私自身このやり方はやったことがないのですが、こういうのもやり方の一つだなと、作者目線で気づきがありましたね。

・最後に色と時を取り戻す世界
終始において夜世界で物語は進みます。つまりは色のない世界です。それが最後には色を取り戻した世界になります。これまで溜め込んできた言ってしまえば、抑圧が解放される感じです。この感覚は物語のハッピーエンドを示すとともに、主人公の見る世界が変わったことを示唆する様にも感じられましたね。
ただ、もう一つ欲をいうと、夜明けを迎え世界が終わるその時の演出として、作中の幾つかの舞台(神社、団地、学校……等)が色を得るOR白く染まって消えゆく様子をフェード処理あたりで示すのも良かったかな?とは個人的には思いました。


■気になった所

・タマの言動設定
主人公とタマの最初の出会いで、その世界に関する説明がなされるのですが、その際に神様であるタマの口から「アップデート」「リセット」といった割とIT系のカタカナが飛び出します。神社&神様という設定を踏まえるとどうにもアンバランスな言葉かな、と感じました。

・世界観の一部設定
人がいなくなり、時間が止まった世界という特殊な設定上、細かい所までそれを詰め読者を納得させるのは非情に難しい所です。ゆえに、この場合へたに多くは語らず必要な箇所の風呂敷だけを広げるようなやり方が一つの手です。……というのも、序盤にて主人公が電気ポットを使用するシーンがあるのですが、それに対して私が思ったのは「人は消えたのに、電気は生きてるの?」でしたので。些細なことですが、何かのヒントなのかな?程度には考えてしまいました。

……と言った感じに色々と書かせて頂きました。本当は、絵が魅力的、一枚絵も効果的に働いている等々ありますが、その辺りはもう、プレイすれば一目瞭然に各々が分かると思いますので割愛致します。


正直に言って、綺麗にまとまり、スッキリとした気持ちになれる作品です。
皆さま、是非プレイしてみてくださいね!
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