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「コードネーム」 本編不掲載シナリオ 【義弓くー】

皆さん、こんにちは。
ショート100メンバーの一人でリーダーさんな「義弓くー」でございます。

2018年9月8日現在、実装済みシナリオが44本となり、約半数近くが完成している“ショート100”。
その一方で、作成したものの掲載には至らなかったシナリオというものもあります。
私、義弓くーにもそんなシナリオがありますので、完全お蔵入りするくらいなら、この場で発表しようと思います。

では、お楽しみくだされば幸いです。



★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

タイトル【コードネーム】

ブラインド(コードネーム)

ある大組織に所属する青年はある日、幹部室へと呼び出された。

「失礼します」

入室すると、そこには一人の男がデスクに着いて待っていた。
デスクの上にはノートパソコンと拳銃が置かれている。

「…………」

思わず拳銃に目がゆく。
男は一脚だけ用意されている椅子を示して告げる。

「掛けたまえ」

「失礼します」

青年は着席する。

「私はこの支部の幹部の一人"ローレンス"だ。どうぞよろしく頼む。ミスター……おっと、失礼」

「……? よろしくお願いしますローレンスさん」
青年は何を謝られたのか、分からない。

「ふむ、よろしい。今日君をここに呼び出したのは他でもない。重要な話をせねばならないからだ」
酷く落ち着き、そして冷たい声で男は告げる。

「な、なんでしょう……」

青年はゴクリと生唾を飲み込む。目の前のデスクには拳銃。
下手をすれば、自身の生命が危険にさらされるような、そんな空気を感じたのだ。

「ところで、君の好きな食べ物は何かね?」

「へ?」
思ってもいない問いに戸惑う。

「好きな食べ物は何か、と聞いているんだ」
その声は冷たく、そして重い。

「す、好きな食べ物ですか。ど、ドーナツでしょうか」

「よろしい」

男はデスクに置いてあるノートパソコンに何かを打ち込んだ。

「…………」

拍子抜けした質問に奇妙な汗が出る。
しかし、青年の動揺など想定内といった様子で男はフフフと小さく笑った。

「君に良い知らせと悪い知らせがある。どちらから聞きたいかね?」

青年は先程の突拍子もない質問は本題前のリラックスではないかと思った。

「で、では良い知らせから……」

「よろしい」

「…………」

「我々の組織は君を有能な人間と判断し、幹部候補として迎えることにした」

「本当ですか!?」

「君、私が嘘を言っているとでも」
低く、錆び付いた声。

「す、すみません。有り難うございます」

「よろしい」

「…………」

「では、話を続けよう。君も知っての通り、我々は世界中に支部を持つ大組織だ。故に、幹部候補の数は莫大で、その先へ進めるのは、ほんの一握りの人間だけだ」

「はい」

「この世界には、2種類の人間がいる。君には分かるかね?」

「……成功する人間とそうでない人間、でしょうか」

「よろしい。ちなみに、この問いに正解はない」

「…………」

「正解は、論者の数だけ存在する」

「…………」

「君は、よろしくないのか」

「よろしい、です」

「よろしい」

「では、悪い知らせについてだ」

「はい……」
男の体に緊張がジクジクと伝わる。

「幹部候補となったことで君には、コードネームが与えられることとなった」

「コードネームですか」

「そうだ。これから先、特殊な任務に関わっていく中で個々人を識別する上で非常に重要なものだ」

「しかしそれのどこが悪い知らせなのでしょう」

「コードネームとは、一言でその人物を体現しなくてはならない」

「はい」

「我々の組織には莫大な人間がおり、それぞれが固有のコードネームを持っている。つまり、安易なものやポピュラーなものは既に取得されている。例えば、ルビーやサファイア等、宝石の名を冠したものは歴代幹部によって既に取得されている」

「はい」

「だが、幸運にも君が引き当てたコードネームはまだ、未使用だった」

「しかし、それのどこが悪い知らせなのでしょうか」

男は、真剣な表情で青年に告げる。

「それは、君のコードネームが"ドーナツ"に決定したからだ」

「はい?」

「話は以上だ。今後の活躍に期待しているよ。ミスター・ドーナツ。よろしく頼む」

「よろしかねーよ!!」

「大事なことを忘れていたよ。真ん中にぽっかりと、大きな穴が開いていないとドーナツとは言えないな」



パン。



「これで、よろしい」


FIN(おしまい)

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


「コードネーム」如何だったでしょうか?
確か「ドーナツ屋さん“ミスタードーナツ”ってコードネームみたいな名前だな」と思ったことから組み立てたお話です。(確か体験版の時点で制作済みでした)
そして、分かりやすい小ネタを色々入れたコメディーでした。(“洋画にありそうなセリフ回し”、“ミスターローレンス” “ミスタードーナツ”とかですね)
ただ、結局パロディー的なのが多い感じになって「パロ的ネタに逃げたな……義弓くー」と感じて、私の中で検討の結果ボツとなりました。

※オチを補足しますと……結果的に青年は「よろしかねーよ!」と上司に逆らったために撃たれてしまいます。
組織に必要なのは上司に従順な部下であるということです。ブラックな闇系組織は怖いですな。


そんなこんなの、不掲載シナリオ紹介でした~(^^)/
そしてそして、本企画では現在も参加メンバー募集中ですので、気になる方は企画のドアノックをトントンどうぞです!
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ショート100掲載作品の紹介【CIL】

ご無沙汰しています。

今回は、私が今回担当した1作の設定を紹介したいと思います。

■霧山タクヒのパンクロック木魚

この作品は 退魔師の家の三男坊、霧山拓碑(タクヒ)を主人公とした退魔伝奇となっています。

作品の舞台は(作者の父の出身でもある)北九州市をモチーフとしております。
この土地は戦前から製鉄業が盛んで、沢山の鉄鋼製品が今も製造されています。
また同時に、日本でも特に高齢化が進んでいる自治体でもありまして、
その辺りの事情を含み知った上で読んでいただけると、よりまたイメージも浮かびやすいのでは等と想像します。

で、タクヒ本人は表向きはお寺、夜は退魔業を秘密裏に営んでいる家の生まれですが、
家業のことが嫌いで早く家を出てロックスターになりたいと思う少年です。
しかし、退魔師としてのポテンシャルは低くなく、弱い怪異なら自分で退治できる位の実力を既に持っています。
また、家業を完全には嫌いになりきれない中学生らしい葛藤もあり、その辺りに私は人間味を感じます。
そういう意味で、このタクヒくんは実に人間味あふれるキャラクターなのかなと思っています。

読むと2,3分で読み終えてしまうとは思いますが、
このショート100プロジェクトが無事開発完了→ロールアウトの流れとなった暁には、是非この作品もご一読ください。

CIL

P.S.
現在のプロジェクトの進捗は、
シナリオの作成予定数59、組み込み済数は27本(/100本中)です。
つまり、あと41本ほど未作成の作品枠が残っていますので、
ご興味がある方は是非参加をご検討ください。
それでは~
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